心の疲れている方へかけたい9つの言葉
派遣

人材派遣は数年後、劇的に縮小する3つの理由。新派遣法に100%対応できる派遣会社は無い。

人材派遣業界は2015年9月30日に新派遣法が改正されました。改正された要因のひとつには「非正規社員」を減らしたいという国の思惑があります。

簡単に言えば「直接雇用」を促すための法改正です。しかし派遣スタッフさんが新派遣法の内容を詳しく知っている人は少ないのが現状。いまだに改正になったことすら知らない方もおります。

雇用安定措置

簡単に言えば派遣で3年雇用見込み及びスタッフさんが直接雇用を希望した場合、

①派遣先への直接雇用の依頼

②新たな就業機会の確保

③派遣労働者以外の無期雇用労働者としての雇用機会の確保とその機会の提供

④教育訓練その他雇用の安定を図るために必要な措置(紹介予定派遣や有給での教育訓練など)

派遣会社はこの4つのいずれかを義務付けられます。

※1年雇用見込み及び本人直接雇用希望は努力義務です。

【関連記事】

vol.7「派遣元の雇用安定措置」2015年派遣法改正10のポイント |はたらこねっと

労働契約法 無期労働契約への転換

f:id:atohire:20160229170611j:image

平成25年4月 労働契約法の改正に伴い、有期労働契約が通算で5年を超え反復更新された場合には、労働者の申込みに基づき、無期労働契約へ転換される仕組みが導入されています。

またこの無期労働契約への転換は派遣スタッフさんのみならず企業の契約社員・パートも対象です。合理的理由が無い場合は簡単に解雇できない条項も盛り込まれていることも特徴です。

現在の派遣契約などは2~3か月契約が多く、その更新のたびに不安があったものが無期契約になることにより少し不安は解消されるでしょうか。

平成25年4月から5年ですので、業界では平成30年問題とも言われているようです。

【関連記事】

労働契約法の改正について〜有期労働契約の新しいルールができました〜 |厚生労働省

派遣スタッフさんのキャリアアップ推進

派遣労働者は、正規雇用労働者に比べ、職業能力形成の機会が乏しいという現状を踏まえ、今回の改正法では、派遣労働者のキャリアアップ支援が義務付けられました。スタッフさんのスキルアップすることで企業の直接雇用につなげていくという目的があるのだと思います。

【関連記事】

vol.9「派遣労働者のキャリアアップ推進」2015年派遣法改正10のポイント |はたらこねっと

派遣業界は今後どうなるのか?

f:id:atohire:20160229170842j:image

雇用安定措置や労働契約法(無期契約への転換)を対応するとなれば、派遣会社はスタッフを抱える大幅なコストが発生します。

コストが上がれば、企業への派遣単価も上がる。派遣単価が上がれば、自社で契約社員やパートを雇った方が企業としては安いわけである。

このコスト負担とキャリアアップまで100%対応できる派遣会社が何社あるのだろうか?

ほとんど無いでしょうね。

第一派遣会社の仕事は激務すぎます。世間では「働き方改革」を推進しているが、派遣業会は関係ない。ほぼブラック。

派遣営業マンの業務は派遣スタッフ勤怠管理や新規営業、個別契約書の作成、給与計算、健康診断、面接対応、工場見学、入社対応、そして派遣法改正から義務となった教育訓練(年間8時間/人)など、これでもほんの一部の業務です。

朝は早く、帰りは遅い毎日。土日、深夜問わずスタッフからの電話は止まない。この通常業務にプラスして新派遣法の業務が加わっているのだ。最近では労働局や労働基準監督署の定期指導も多く少しの間違いでも「是正指導」だ。

国は派遣業界を潰そうとしているのです。

将来的に安倍総理が推進しようとしている均等待遇

[http://www.sankei.com/smp/economy/news/160224/ecn1602240059-s.html:title]

この事により派遣を使用することは企業にとって相当な割高となる。当然派遣比率は下がっていくでしょう。

f:id:atohire:20160228090017j:image

非正規社員=派遣と思われがちですが、派遣は非正規比率の6.4%なのです。今回の法改正での雇用安定措置ですが、派遣からの直接雇用申し込みは正社員だけではなく契約社員でも可となっております。

派遣自体は減るかもしれませんが、全体として非正規社員人数の抑制にはつながりずらいと考えます。

まとめ

f:id:atohire:20160229170656j:image

労働者の幸せに繋がるのであれば派遣がなくなることは良いことです。

いままで派遣は忙しい時に忙しい人数だけという言葉は悪いが生産の調整弁となっておりましたね。しかし海外企業との壮絶な競争に勝つためには必要不可欠だったのでしょう。

逆の考え方をすると派遣があったからこそ企業は成長できました。あまり表には出ませんが派遣スタッフ1人1人の汗と涙の労働力がこの時代支えたといっていいでしょう。

国もようやく企業のことだけでなく「人」にフォーカスしてきている。「働き方改革」が良い例だ。まだまだスピードは遅いけど…これから、さまざまな労働のあり方が変わろうとしております。そんな素晴らしい未来に期待したい。

これからの若者が羨ましい…。まじで。